東北地方太平洋沖地震で被災された皆様に心よりお見舞い申し上げるとともに、被災地の一日も早い復興をお祈り申し上げます。

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    先日、山梨県北杜市のヴィニュロン、ボーペイサージュの岡本英史さんから連絡がありました。

    未曾有の大災害となった東日本大震災。被害にあわれた方々を、せめて温かい料理を食べていただいて勇気づけたいと、仙台市のレストラン“アルフィオーレ”の目黒浩敬シェフが被災地を回り、炊き出しを各地で行っています。山梨県のワイナリー“ボーペイサージュ”のヴィニュロン岡本英史さんは、自らも被災地に向かいその悲惨な現状を見て、自分にできることはなんなんだろうか・・・そう考え、販売予定ではなく自家用で瓶詰めしていたワインを皆さんに飲んで頂いて、そのお金を目黒シェフの活動の支援にあてようとされています。 そして、岡本さんの呼びかけに応えて、東京都内のレストランなど、各地でイベントが催されていますが、ジェロボアムでも5月1日に、2会場を使いチャリティーイベントを行うことに致しました。岡本さんも当日、山梨から駆けつけてくれます。
    みなさまにも、どうかご協力頂けますよう、よろしくお願い申し上げます。

    開催日は5月1日(日曜日)、2会場で行います。詳細は下記をご覧下さい。
          東北被災地への炊き出し支援イベントのご案内


    マルメロさんの、映画 “未来の食卓” 上映会のご案内です。

    南フランスの美しい自然に囲まれたとある小村で、生産効率最優先で行われてきた近代農業がもたらした多々の問題について地域住民たちが議論して、危機意識を共有、子供たちが安全に暮らせるような新たな仕組み作りや自然環境の保護に取り組んでいく様子を記録したドキュメンタリー映画です。
    この映画に、ジェロボアムでも取扱いのある南仏ワインのナチュラリスト、ルイ・ジュリアンさんがちょこっと出られているので、僕も見てみました。ワインを扱う仕事に就いているものとしての感想もまじえて・・・。
    ワインに関わる分野を描いた映画ではないですが、ヴァン・ナチュール(自然派ワイン)と呼ばれるジャンルが生まれた必然性がわかります。「葡萄が酵母の働きによってワインになる」このナチュラルな状況でも生じそうな化学変化は、人間がまったく関与せず起こることはまずありません。生産性を高める、つまり安定的に十分な量を作り続けることを優先すると、その関与する機会は様々な部分で多くなり、ナチュラルから遠ざかっていきます。自然環境が危機にさらされるほど、人体に疾病など悪影響が出るほど、明るい未来を望めなくなるほど、その関与を過度に行った結果に起こったことが映画の中で明らかにされています。そんな失敗があって、それを正す動きが生まれました。もちろんフランスだけの問題ではなく、農業の分野だけが抱える問題でもありません。人類全体、そして地球が抱えている様々な問題を提起する情報はたくさんあります。危機感は日々深まるばかりの今の世の中。何とかしなければ・・と思うだけで何もできない、そんな無力感をもつ人も少なくないはずです。大事なことはなんでしょうか?出来ることは?
    まずは問題意識をもつこと、そして出来れば、誰かと共有できる時間か場所があること。
    この映画では、学校給食をオーガニックに変えるところ、子供たちに野菜を育てることや正しく食べることを教えるところが描かれています。子供の頃から、自分が食べているものがどんなものなのか知ることはとても大事なことです。食に関することだけではありませんが、本当は知っておくべきことを知らないことが多いと思います。いくらでも情報が得られる便利な世の中が、逆に人類の知性を失わせていることを憂慮すべきです。目の前にはいつも、蜜が入った壺、毒が入った壺、二つが置かれてあって、どちらを選ぶかは個人の自由だと告げられています。正しい選択をできるためには知性が必要で、それを育てるものは教育です。そんなことをこの映画を見ながら感じました。
    すでにご覧になった方もいると思いますが、もう一度見る機会を作りませんか?そこで生まれる思いを誰かと共有することも意味があります。たとえ、そこで言葉で表わさなくても・・。

    日時:12月12日(日) 受付16:00~/上映16:00~18:00
    場所:イオリ・雲州堂さん(大阪市北区菅原町7-2 tel06-6361-3964)
    詳細はこちら。マルメロさんホームページで。
    上映会のあとは、マルメロ・クリスマス会も催されます。
    どなたでもご参加可能です!お友達と一緒にいかがでしょうか?


    今年の新酒イベントの詳細が決まりましたのでお知らせします。

     プリムール・イベント2010 at “La Tripe”
      日 時:11月27日土曜日 18:30~21:30頃まで
      場 所:カンティーヌ ドゥ ラ トリップ
         神戸市中央区元町通1-4-12 MISXビル1F
         TEL:078-332-1282(ご予約はジェロボアムで受付)
      料 金:お1人様3000円より
         300円×10枚綴りのチケットをご購入頂きます。
         Drink:新酒各種1グラスは300円(チケット1枚)
              Food:1品300円・600円でお楽しみ頂けます。
     ご予約:35名様くらいまで

    8月にジェロボアム店頭で開催したJero-BARの、ラ・トリップさんとのコラボ・バージョンのような感じです。新酒をさらに美味しくしてくれるタパスのようなものから、しっかり味わうボリューム感のあるものまで、最近新しく厨房を担当することになった宗像シェフによる料理をお楽しみください。ワインは、南フランス・イタリアから船便で届く新酒と、ジェロボアムが注目する日本の新酒10種類ほどをご用意。また、当会にご参加頂いた方ならご存知かと思いますが、軽やかな新酒だけでは物足りない!という方のために、会後半にはコッテリ系?ゴージャス系?ワインも抜栓! お仕事帰りに、お買い物帰りに、さっくり飲んでいこう・・そんな感じで遊びに来てください!
    お願い:当日は基本的に立ち飲みBAR形式です。疲れたら座って頂けるスペースもありますが、座れる同じ場所にかたまらず、他のお客様へのご配慮もよろしくお願いします。


    今週末の7日(日曜日)は今年最後のクラブ・ジェロ。
    テーマは“中央イタリアのワイン”。
    キァンティやブルネッロなど知名度の高いワインが多いトスカーナ州のほか、ウンブリア州、マルケ州などのワインを集めます。これらの州にも土地の固有品種は多いですが国際品種、近代設備の導入で成功している例も多いです。試飲ワインは以下のラインナップです。
     
    コッリ・アメリーニ スプマンテ(ウンブリア・泡)
    サルタレッリ、ヴェルディッキオ(マルケ・白)
    パラッツォーネ、オルヴィエート・ヴィニェーテ(ウンブリア・白)
    トゥデルヌム、グレケット(ウンブリア・白)
    パニッツィ、ヴェルナッチャ・サンジミニャーノ(トスカーナ・白)
    コッリ・アメリーニ、チリエジオーロ(ウンブリア・赤)
    モンテセコンド、ロッソ(トスカーナ・赤)
    アンブラ、カルミニャーノ・モンテフォルティーニ(トスカーナ・赤)
    ブォンドンノ、キァンティ・クラッシコ(トスカーナ・赤)
    レ・カニエッテ、ロッソ・ピチェーノ、モレッローネ(マルケ・赤)
    シロ・パチェンティ、ロッソ・ディ・モンタルチーノ(トスカーナ・赤)DSCN1254DSCN1256DSCN1257


    今週土曜日はクラブ・ジェロの日。 
    テーマは“ラングドックとプロヴァンスのワイン”
    地中海沿岸地域とも呼ぶエリアのワインで、温暖な気候の土地が生む農産物、シーフードなど豊富な食材を、ニンニク、ハーブ、オリーヴ・オイルなどを用いて調理したものに合わせる、快活でアルコール感豊かな、時にスパイシーと表現される野性味のあるワインが生まれています。今回はプロヴァンス沖合のコルシカ島やスペイン国境寄りのルーシヨン地区のものも含めたものを12種類ほど集めます。(参加費は1000円です)  

     ①タバトー、アルバン2007(ロゼ・辛口)
     ②グルガゾー、シャルドネ樽熟2009(白・やや辛口)
     ③デスクラン、ウィスパリング・エンジェル2008(ロゼ・辛口)
     ④アバトゥッチ、アジャクショ・ブラン2009(白・辛口)
     ⑤リショーム、ブラン・ド・ブラン2009(白・辛口)
     ⑥サンロマン・デスクラン2002(赤・ミディアムボディ)
     ⑦レギュリエール、ボワセ2001(赤・ミディアムボディ)
     ⑧マ・フラキエ、トニリエール2009(赤・ミディアムボディ)
     ⑨ラ・マリオール、コルビエール2007(赤・ミディアムボディ)
     ⑩ロック・デサンジュ、パスリーユ2004(白・甘口)
     ⑪マ・ジュリアン、ラングドック2006(赤・フルボディ)


    今月9日(土)はクラブ・ジェロの日です。
    テーマは“南イタリア、情熱ワイン!”なんちゃって。
    カンパーニャ州、プーリア州、カラブリア州、バジリカータ州のワインを10~12種揃えます。
    イタリアには、各地で古来から守り育てられてきた固有種がありますが、南部はまさにそんな品種が盛りだくさん!南国ならではの芳香豊かなもの、果実味たっぷり、ボリューム感のあるもの、長期熟成向きの筋骨隆々のものなど・・比較的濃厚なワインがお好みの方はたまらないですね。
    以下、当日のワインリストです。
     ①クィド、ファランギーナ・スプマンテ(カンパーニャ・泡)
     ②ボトロマーニョ、グラヴィーナ(プーリア・白)
     ③マストロベラルディーノ、フィアーノ(カンパーニャ・白)
     ④グレゴリオ、グレコ・ディ・トゥーフォ(カンパーニャ・白)
     ⑤リヴェラ、ラーマ・ディ・コルヴォ(プーリア・白)
     ⑥ヴィータ、イル・トゥルッロ(プーリア・赤)
     ⑦モナチ、リァンテ(プーリア・赤)
     ⑧ダンジェロ、サクラヴィーテ(バジリカータ・赤)
     ⑨ジャルディーノ、レ・フォーレ(カンパーニャ・赤)
     ⑩リブランディ、エフェゾ(カラブリア・白)
     ⑪イル・カンチェリエーレ、タウラージ(カンパーニャ・赤)DSCN1239DSCN1241DSCN1233


    今週土曜日のMis en CAVEのテーマは“オセアニアのワイン”
    以下、抜栓候補のワインです。カッコ内は小売価格/試飲グラス価格。

      オーストラリアから
     ①ホリーズ・ガーデン、ピノ・グリ   (2200/300)
     ②パリンガ、ペニンシュラ・シャルドネ (3800/400)
     ③リリアン、マルサンヌ&ルーサンヌ  (4000/400)
     ④ロックフォード、モッパ・スプリングス(3000/300)
     ⑤マック・フォーブス、“ヒュー”   (4800/500)
     ⑥ビンディ、パイレット・シラーズ   (6000/700)

     ニュージーランドから
     ⑦マヒ、ソーヴィニヨン・ブラン    (2400/300)
     ⑧Mt.エドワード、リースリング   (2500/300)
     ⑨フェルトン・ロード、シャルドネ   (3900/500)
     ⑩ベンフィールド&デラマー      (3800/400)
     ⑪ヴァリ、ピノ・ノワール、ワイタキ  (4500/500)
     ⑫クスダ、シラー2008         (8000/900)

    以上のような感じですが、当日変更の場合もあります。
    週末のご予定がない方、ぜひお気軽にお越しください。DSCN1229DSCN1224DSCN1226


    18日(土)のクラブ・ジェロ
    Theme:“アルザス、ジュラ&サヴォワのワイン”のワインです。

     ①メイエ・フォンネ、クレマン・ダルザス(アルザス・泡)
     ②シュレール、シルヴァネール(アルザス・白)
     ③リュバン、ルーセット“フランジー”(サヴォワ・白)
     ④メイエ・フォンネ、エデルツヴィッカー(アルザス・白)
     ⑤テンペ、リースリング・ツェレンベルク(アルザス・白)
     ⑥ロレ、レトワール・シャルドネ(ジュラ・白)
     ⑦ボールナール、タン・ミュー(ジュラ・ロゼ泡)
     ⑧ティソ、アルボワ プールサールVV(ジュラ・赤)
     ⑨ロレ、アルボワ ピノ・ノワール(ジュラ・赤)
     ⑩ビュルン、ピノ・ノワール(アルザス・赤)
     ⑪フライト、ゲヴュルツトラミール(アルザス・白)
     ⑫マルセル・ダイス、“ブール”(アルザス、白)

    フランスの東部に位置する3つの生産地域のもので、比較的あっさりした酒質で豊かな滋味を感じさせる素朴な印象のワインが多いようです。ビオ・ワイン好きも要チェックです!
    今回はご予約がゆっくりですので、当日のご参加でも大丈夫そうです。お気軽にお立ち寄りくださいね。
    (基本参加費が1000円で、10番・12番のみ別途料金がかかります)DSCN1196DSCN1199DSCN1200


    今月1回目のMis en CAVE11日(土曜日)です。
         Theme:高貴な品種、リースリング
    ドイツのいくつかの銘醸地のもの、オーストリー、ニュージーランドなどのリースリングをグラス・ワインとしてお楽しみ頂けます。次週18日(土)予定のクラブ・ジェロのテーマが“アルザス・ジュラ・サヴォワのワイン”ですので、今回はフランス産以外からお選びします。(容量は70ml)

     以下、リースリングといえば・・のドイツ産から~
    ①ケラー、フォン・デア・フェルス2008年
    (ラインヘッセンの特級畑の若樹を混醸した辛口、500円)
    ②オット・パウリ、ヴェーレナー1989年
    (名高いゾンネンウアー畑のアウスレーゼ・甘口、500円)
    ③ヴァインス・プリュム、エルデナー・プレラート1996年
    (これも超銘醸畑のアウスレーゼ、500円)
    ④ミュラー・カトワール、ハールター シュペトレーゼ2001年
    (名匠H.G.シュヴァルツ氏が手掛けた最後の年、800円)

     続いてオーストリー産を2種~
    ⑤クノール、ロイベンベルグ スマラクト2002年
    (ヴァッハウ屈指の銘醸の希少品、700円)
    ⑥マルクス・フーバー、アイスヴァイン2007年
    (トライゼンタール産の氷結葡萄使用の甘口、500円)

     新世界からも~
    ⑦マック・フォーブス “rs9” 2006年
    (オーストラリア、ヴィクトリア州産の遅摘み・やや辛口、400円)
    ⑧ピラミッド・ヴァレー、レベッカ・ヴィンヤード 2005年
    (ニュージーランド、マールボロー産のすっきり辛口、400円)

    ちょっとマニアック過ぎ? もし当日ご希望の方がいらっしゃらない場合は抜栓しませんのでご了承願います。お買い物がてら、または残暑を避けて、お気軽にお立ち寄りくださいねー。
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    9月のイベント
    11日 Mis en CAVE  “高貴な品種、リースリング”
        故郷ドイツを中心にリースリングの真髄といえる数種をご用意。
    18日 クラブ・ジェロ “アルザス、ジュラ&サヴォワのワイン”
        フランス東部にある地酒色の強いワインを生む地方の特集。
    25日 Mis en CAVE  “オセアニアのワイン”
        旧世界では表現できない個性がある、それでこそワイン。

    10月のイベント 
     9日 クラブ・ジェロ “イタリア南部のワイン”
        カンパーニャ・プーリア・カラブリア州などのワインをご紹介。
    16日 S R Wの会 “枯れ様を楽しむワイン都合により中止
        ワインは未定ですが、秋らしい熟成感溢れるワインを集めます。
    23日 クラブ・ジェロ “ラングドック、プロヴァンスのワイン”
        食欲の秋にぴったりの南仏産ワインの特集。(コルシカ島も!)

    11月のイベント
     6日 クラブ・ジェロ “中央イタリアのワイン”
        今年のイタリア編、最後はトスカーナ、マルケなどで締め括り!