急なお知らせになりましたが、今週土曜日(10日)の2時くらいから3時半くらいまでの間、素敵なお客様がジェロボアムに来られます。
    フランス南西地方ビュゼの、まさに職人肌のヴィニュロン、ルドヴィック・ボネルさん。ジュラ出身のマガリ・ティソ女史とともに営むドメーヌ・デュ・ペッシュの醸造家です。
    ボルドーに近い小さな生産地区で、栽培されている葡萄品種もソーヴィニヨン・ブラン種、メルロ種、カベルネ・ソーヴィニヨン種などと同様ですが、飲んだ時の印象はまったく異なります。分業体制をとり生産性・効率を重視、醸造法に重きを置く多くのボルドーのワイナリーと違い、より良い葡萄を育てるため日々続く畑での作業を重視(ビオディナミを実践)、厳しい選果を行い伝統的手法にのっとった醸造の後、長いものは5年もの長期樽熟成を経て亜硫酸添加を極力行わず瓶詰めしてリリースされます。
    ボネルさんのワインをジェロボアムでご紹介する時に僕がよく使う表現があります。『BIO系に多い表現で身体に染みこむような質感の飲みやすいワインです・・というのがありますが、このワインの味わいを表わすには“血肉にかわるワイン”の方がぴったりな、まさに大地の養分を搾りとったようなワインなんです』
    ビュゼのテロワールがそれを生むのか、彼らの手法がそれを生むのか・・直接お話を聞いてみたいと思います。粘性があるほどに高密度、噛み味わえるほど旨みののった液質で、赤ワインには多量のタンニンやポリフェノールが含まれていて、飲みなれていない方には濃厚すぎるという方もいらっしゃるかもしれませんが、僕にとってはすごく飲みやすいワインで、泣けてくるほど旨い。そしてラベルがなんとも可愛い!
    彼らのワインは、ブルゴーニュの大御所マダム・ルフレーヴの手でも(CLACシリーズ)紹介されていますが、今回のご訪問は、名古屋のワインショップ・マルマタの鬼頭さんによるものです。貴重な機会を頂いてありがたく思います。
    当日は彼のワイン5種を店頭でテイスティングして頂けます! 一般の方はもちろん、飲食店さんにも来てほしいですが、忙しい土曜日ですね・・でも時間を見つけてお越しください。きっと良い経験になるはず。ルドヴィック・ボネル3種公式サイトもどうぞ。